
僕は、大学生の時に女性の自慰を初めて見た。
それは、当時付き合っていた彼女のものだった。

まだ10代・・・だったはずだ。
彼女の住むマンションに向かってふたりで並んで歩いている途中だった。
「お願いしたいことがあるの。でも、断られると恥ずかしいの。だから必ずYESと言って欲しい」
そういう前置きからその話は、始まった。
僕は、どういうお願いなのかさっぱり検討がつかなかった。
でも、その願いを聞く前に僕は「いいよ」と答えた。
「あなたの部屋のあなたのベッドでオナニーがしたいの。いいでしょ?」
そのお願いは、当時の僕にとっては衝撃的だった。
女性も自慰をするということは、知っていた。
しかし、この彼女がそれをしているとは知らなかったし、聞いたこともなかった。
そうかぁ・・・、彼女もしていたのだ。
そのことについては、衝撃はない。
その彼女の欲望が、衝撃的だった。
当時、僕は彼女と会う度に身体を求めた。
まだ十代の僕にとっては、当然な欲望だった。
でも、そういう陰でこんなにも性的な欲求があるのは、男だけ・・・僕だけではないのだろうか? という疑問もあった。
身体を求める度に彼女に断られることはなかったが、それは僕の欲求を満たす為に彼女がその気もない時にでも受け止めていたのではないか・・・。
そんな疑問もずっと持ち合わせていた。
いやらしい欲望を持っているのは、僕だけではない。
彼女だってそうだったのだ。
それが、一番最初に浮かんだことだった。
安堵感があった。

そして、僕は後日、彼女との約束を果たす。
実家に住んでいた僕は、両親や姉がいない時に彼女を家に呼んだ。
僕のベッドの上に彼女が横たわった。
「見ててね」
そう言うと彼女は、オナニーを始めた。
ええっ、見てていいんだ・・・。
これほどまでに衝撃的で興奮する出来事は、これまでになかった。
彼女は、目を閉じて服の上から乳房を愛撫し始めた。
その手は、ブラの中に入り・・・しばらくするとホックを外して乳房を露わにした。
既に硬くなっている乳首を指先で摘む。
彼女の吐息が、漏れる。
彼女は、片手で乳房を愛撫しながらもう片方の手で上手にスカートを脱ぐ。
そして、下着も脱いだ。
露わになったそこは、もうすっかりと濡れているようだった。
その花びらを彼女の指は、いやらしく掻き分けて・・・挿入していった。
その湿らせた指を抜くとクリトリスに愛液を擦り付けた。
僕は、その彼女の姿に勃起していた。
これまでにないほど硬くしていた。
「見てる?」
と、彼女は言った。
見てるよ、と僕は答えた。
「もっと・・・見て・・・」
彼女は、そう言うと花びらを両手で広げた。
「ここに・・・来て・・・欲しくなったちゃった。・・・入れて」
僕は、慌てて来ているものをすべて脱ぎ捨てて、彼女の上に覆い被さった。
これまでにないほど、彼女の中は濡れていた。
そして、これまでにないほど早く僕は射精した。
姉もこうやって自慰をしているのだろうか・・・と、その時僕は思った。